「ようやく晴れた。寺内が訪ねて来た。十一時頃に吉富を訪ねたが、不在であった。たまたま秋元源太郎、他数名と鉢合わせになり、彼等から最近の平民達の苦境について話しを聞き、根本にあるいくつかの問題点を理解することが出来た。現状を鑑みるに、これらの人々のことは憐れに思う一方だ。根本的な改革が行われれぬ限り、何万という人々が貧困に身をやつすことになってしまうであろう。故に、今こそ根底から改正すべきだという望みは、今後も強くなる一方であろう。野村靖之助を訪ね、麻翁の墓前で手を合わせ、湯田に行き、その後糸米の旧宅に行き、最後に六時過ぎに宿に戻った。七時頃に再び宿を出て山縣を訪ね、我々は一緒に井上と揚井を訪ねたが、両社とも不在であった。最後に小幡餅山を訪ね、十二時に就寝しに宿に戻った。」
2021/04/28
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明治四年五月十三日 (1871/6/30)
「晴れ。十一時頃に一時の豪雨と雷鳴。安玄佐とその倅が来た。井上世外が話しに来た。先日話した藩の会計局の一件や、その他の件の評議は先延ばしにされたようだ。十年後に待ち受けている大いなる災いが見えている者達はほんの一握りしかいなく、多くの役人達は目の前の問題に対応するのみだ。私はこの...
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「雪舞うこと花咲くが如く。ここ十七年のうちでも一番に寒い冬だ。十二時に、両公が勅使の滞在している旅館で晩餐会を開かれ、私も参席した。三時頃に廣澤の家に行き、次に湯田で大久保に会い、九時過ぎに宿に戻った。来客が引っ切り無しで非常に忙しかった。」
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「晴れ。内海と他の者達が訪ねて来た。私は二時過ぎまで布団の中で過ごした後、諸氏と散歩に行き、歯科医のエリオット先生を訪ね、その後プロイセン公使を訪ねた。公使とケンパーマンには長州公からの贈り物である漆器と縮緬をお渡しした。今日はプロイセン皇帝の誕生日だそうで、また戦勝記念日でもあ...
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「晴れ。朝から各所より来客あり。近頃、湯治に来ている肥後の人間が一二名も話をしに来た。十一時過ぎに杉を訪ね、一緒に政廟に出仕、血気盛んな若者達の問題について議論した。五時に退出し、湯田で岩倉卿との謁見し、大久保と会った。帰り道に西郷を始めとした今回山口城に入城した人々を訪ねた。皆...