「雨。連日の雨でじっとりとしている。この七日間、一日として晴れるのを見ていない。大津、野村、山田、その他来客が絶えなかった。十一時過ぎに藩廟に向かい、退出する際に小幡を訪ねたが不在であった。宿に戻ると、山縣、小幡、杉が話をしに来た。酒を飲みつつ談笑していると、山田、木梨、野村、中村、三好、杉山も来て、軍の問題について談じた。私は山田と現状について議論を交わした。まず五時過ぎに山田と一部の客が去り、六時過ぎに山縣と残りの客が去った。」
2021/04/27
2021/04/22
明治四年三月三日 (1871/4/22)
「雨。今朝、小幡が来た。大津も来て、我々は一緒に山縣の所へと向かった。三四人の客人達が碁を打っており、我々も酒を飲みつつ談笑した。私は友人達と糸米まで行きたかったのだが、雨のせいで歩くことは叶わなかった。五時過ぎまで話し、その後宿に戻った。杉が来た。」
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小幡さんは今日の萩の名産である『夏みかん』の父と呼んでいいお人だ。前原が率いた明治九年の萩の乱の後、困窮した士族達を救うために、小幡さんが侍屋敷の土地を利用して大規模栽培を始めたのが、産業としての始まりだ。夏みかんの香りは、萩を訪れた昭和天皇陛下にも、お褒めを頂いている
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明治四年五月十三日 (1871/6/30)
「晴れ。十一時頃に一時の豪雨と雷鳴。安玄佐とその倅が来た。井上世外が話しに来た。先日話した藩の会計局の一件や、その他の件の評議は先延ばしにされたようだ。十年後に待ち受けている大いなる災いが見えている者達はほんの一握りしかいなく、多くの役人達は目の前の問題に対応するのみだ。私はこの...
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「雪舞うこと花咲くが如く。ここ十七年のうちでも一番に寒い冬だ。十二時に、両公が勅使の滞在している旅館で晩餐会を開かれ、私も参席した。三時頃に廣澤の家に行き、次に湯田で大久保に会い、九時過ぎに宿に戻った。来客が引っ切り無しで非常に忙しかった。」
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「晴れ。内海と他の者達が訪ねて来た。私は二時過ぎまで布団の中で過ごした後、諸氏と散歩に行き、歯科医のエリオット先生を訪ね、その後プロイセン公使を訪ねた。公使とケンパーマンには長州公からの贈り物である漆器と縮緬をお渡しした。今日はプロイセン皇帝の誕生日だそうで、また戦勝記念日でもあ...
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「晴れ。朝から各所より来客あり。近頃、湯治に来ている肥後の人間が一二名も話をしに来た。十一時過ぎに杉を訪ね、一緒に政廟に出仕、血気盛んな若者達の問題について議論した。五時に退出し、湯田で岩倉卿との謁見し、大久保と会った。帰り道に西郷を始めとした今回山口城に入城した人々を訪ねた。皆...
