「雨。今朝、小幡が来た。大津も来て、我々は一緒に山縣の所へと向かった。三四人の客人達が碁を打っており、我々も酒を飲みつつ談笑した。私は友人達と糸米まで行きたかったのだが、雨のせいで歩くことは叶わなかった。五時過ぎまで話し、その後宿に戻った。杉が来た。」
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小幡さんは今日の萩の名産である『夏みかん』の父と呼んでいいお人だ。前原が率いた明治九年の萩の乱の後、困窮した士族達を救うために、小幡さんが侍屋敷の土地を利用して大規模栽培を始めたのが、産業としての始まりだ。夏みかんの香りは、萩を訪れた昭和天皇陛下にも、お褒めを頂いている
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