2021/02/10

明治三年十二月二十一日 (1871/2/10)

 「晴れ。部屋は見送り客で一杯であった。十時に出発し、関門まで来たところで、小月で食事をした。厚狭の国弘の所で一休みし、六時前に舟木の大庭の所に到着した。阿部小史と内藤玄泰が来た。十二時に解散。記、林……が来た。」

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明治四年五月十三日 (1871/6/30)

「晴れ。十一時頃に一時の豪雨と雷鳴。安玄佐とその倅が来た。井上世外が話しに来た。先日話した藩の会計局の一件や、その他の件の評議は先延ばしにされたようだ。十年後に待ち受けている大いなる災いが見えている者達はほんの一握りしかいなく、多くの役人達は目の前の問題に対応するのみだ。私はこの...