2021/06/19

明治四年五月二日 (1871/6/19)

 「晴れ。井上世外が話しに来た。大津と小澤も来た。その後客館に行き、勅使堀川殿に謁見、三条岩倉両公からの伝言を直にお伝え頂いた。私は当藩の内情についてご報告差し上げた。退出後、杉を訪ねたが不在であった。忠正公(毛利敬親)の御墓参りをしてから藩廟に出仕、陸軍局の一件についての会議に参加した。三時過ぎに退出。福原内蔵之丞が訪ねて来た。夜、片山の所に向かい、その後坪井惣右衛門の所で山縣、井上、正木と会った。今夜は中村屋に宿泊。片山が話しに来た。」

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明治四年五月十三日 (1871/6/30)

「晴れ。十一時頃に一時の豪雨と雷鳴。安玄佐とその倅が来た。井上世外が話しに来た。先日話した藩の会計局の一件や、その他の件の評議は先延ばしにされたようだ。十年後に待ち受けている大いなる災いが見えている者達はほんの一握りしかいなく、多くの役人達は目の前の問題に対応するのみだ。私はこの...