2020/12/24

明治三年十一月三日 (1870/12/24)

 「晴れ。九時に参朝、四時に退出。井上世外(馨)が話をしに来て、泊っていった。記、井上省三がケンパーマンからの伝言を届けに来た。」

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この日の門多は、また性懲りもなく私のお気に入りの茶碗を『クリスマスプレゼント下さい』とか言って所望したのであった。あいつは面倒見の良い好漢だが、時に蒐集熱が過ぎるのが玉に瑕だ。



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明治四年五月十三日 (1871/6/30)

「晴れ。十一時頃に一時の豪雨と雷鳴。安玄佐とその倅が来た。井上世外が話しに来た。先日話した藩の会計局の一件や、その他の件の評議は先延ばしにされたようだ。十年後に待ち受けている大いなる災いが見えている者達はほんの一握りしかいなく、多くの役人達は目の前の問題に対応するのみだ。私はこの...