「朝曇り、十時過ぎに晴れる。九時に参朝、三時に退出、延寮館に向かいオランダ公使と面会した。正親町三条卿、徳大寺卿、大久保、佐々木、大木、吉井等が同席していた。今日は大島似水が自宅を訪ねて来た。夕方、廣澤から招待があり、一家総出で彼の家に向かった。噺家の文喋が居た。」
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この時代の落語は面白かった!文喋はかの桂一門の一角で、よく招待してくれたものだと廣澤には言ったものだ。この日の宴には山尾や宍戸、山縣、山田といった長州勢がみんな参加しており夜中の十一時まで続いた。
「晴れ。十一時頃に一時の豪雨と雷鳴。安玄佐とその倅が来た。井上世外が話しに来た。先日話した藩の会計局の一件や、その他の件の評議は先延ばしにされたようだ。十年後に待ち受けている大いなる災いが見えている者達はほんの一握りしかいなく、多くの役人達は目の前の問題に対応するのみだ。私はこの...
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