2021/01/01

明治三年十一月十一日 (1871/1/1)

「暁雨、終日曇り。横須賀を七時前に発ち、四時に下田に到着。今日も再び強烈な西風が吹いていた。三ヶ本に到着すると、海上から灯台を見たが、上陸は出来なかった。下田で下船し、半田屋で少し寛いでから十時過ぎに船に戻った。」

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この灯台がある神子元島は、伊豆下田港から10kmほど南下したところにある岩礁で、昔からよく船が暗礁に乗り上げることで知られていた。幕府が列強と改税約書を調印した際に、このような灯台を日本各所に設置すると約束したのだ(実際に建てたのは我々だが……)ちなみこの灯台は150年経った今でも現役だ。



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明治四年五月十三日 (1871/6/30)

「晴れ。十一時頃に一時の豪雨と雷鳴。安玄佐とその倅が来た。井上世外が話しに来た。先日話した藩の会計局の一件や、その他の件の評議は先延ばしにされたようだ。十年後に待ち受けている大いなる災いが見えている者達はほんの一握りしかいなく、多くの役人達は目の前の問題に対応するのみだ。私はこの...