「曇り後雨。朝、長谷川を訪ね、彼の書と画を拝見した。吉井源馬が話しに来た。西園寺雪江も来た。品川省吾は訪ねて来た。山田と山縣が話しに来た。今日我々は、御親兵計画に着手する。鳥尾も話しに来た。一時過ぎに出発、大久保を訪ね、そこから軍の護衛に守られながら松島で乗艦。錨を上げる頃には二時過ぎになっており、神戸港には四時過ぎに停泊、布引屋に至った。航海中、まるで麻の如く乱れた雨が降っていた。夜、殿川と山縣が話しに来た。記、今日私が乗った船は先日浪華に向かう時のと同じ船であった。今朝発つ予定であったのだが、遅延があったのだという。霊鑑寺、宮内、西川、晋一郎と父君壮一が政府への建言書を持って来た。」
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布引は日本の三大神滝の一つで、伊勢物語に取り上げられているぐらいに古くからの名所だ。 広重の絵や、明治時代の写真を見てもわかる通り、非常に荘厳な景色で、私も滞在を楽しんだものだ。温泉宿等があった辺りは今は新神戸駅で、大分見た目も変わってしまったが、荘厳な滝は今も変わらず流れている
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