「昨夜訪ねて来た人々がまた来たのに加え、その他の客人達で我が家は一杯であった。私が十時過ぎに出発した時には、糸米の農民達が総出で見送りに来てくれた。中村芳三郎、大津四郎右衛門、鹿島庄右衛門と片山熊二郎が三田尻まで送ってくれた。勝坂元兵衛の家で小休憩、食事を取った。四時過ぎに問屋口に着き、西郷、大久保、池ノ上と落ち合い、肥後屋に泊まった。梶取、同町、藤松と山根が来た。」
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私の自宅があった糸米村の農民達は皆、素朴で良い人達であった。私は遺言で自宅と山林を糸米村に寄付し、村民の学資とするよう希望し、これは正二郎によって実現された。少し恥ずかしいのだが、村民達はこれに恩を感じたのか、私を祭神として木戸神社を創建してくれた。春の桜が美しい、良き神社だ
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