「晴れ。杉と宮城が来たので、一緒に城下町を散歩した。街中では若者たちが群れをなし、凧の尾を竹竿で争い奪っているのを見かけた。この地域の習慣では、男子が生まれた家庭は凧を飛ばし、人々がその尾を争い奪うのだと聞かされた。長いものは五、六十丈ほどの尾の凧もあった。帰り際に杉の宿に寄り、昼寝をした。六時頃に板垣、福岡と下村が会合用の場を設け、大久保、西郷と私を招待した。西郷を始めとして、我々はこの旅の主目的を語り、次いで板垣が藩事情について説明し、この地の人々は朝家に尽力する意思で結束していると主張した。故に、彼は知事公に今宵の会合について報告し、明日までには確固たる返事を返すと約束した。その後、我々は酒を飲みつつ時事を議論し、十一時頃に解散。公式の話の後には、他の大属や役人達も酒席に加わった。」
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