「晴れ。十時頃に山田を訪ねるが不在で、そこから大津の所へと向かった。帰り道、高杉家の近くを通る際に細君に出会い、今朝、御老公の病が悪化したと知らされた。また高杉翁がこの件について私に書き送った文も見せて頂いた。直ちに御老公の御住居に出向き拝謁。御老公は私とお会いになられ ―― 私は不覚にも涙を流してしまった。病のせいか、御気色が盛んになっているように見受けられ、担当医達も気遣われているようであった。聞かされたところによると、体調は今朝より少しずつではあるが改善してきているとのことであった。十二時前に帰宅。昨日の内に河北一から、今日は知事公が私をお訪ねになられる予定だと聞かされていてが、御老公の病の件もあり、これがどうなるかは不明であった。しかし御老公の体調が改善したこともあり、知事公は四時頃にお越しになられた。山縣弥八、大津四郎衛門、奥平数馬、及び四人の近侍もこの会合に同席。知事公は七時前に御帰りになられ、八時には他の者達も皆去った。記、長松少辨から日田県に関する手紙が届いた。」
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